

2月20日から3月1日までの10日間、日本国際漫画賞の受賞者5名が(独)国際交流基金の招聘プログラムで来日しました。受賞者の訪日の様子をお知らせします。
2月20日(火)
最優秀賞、優秀賞受賞者5名(コロンビア、フランス、ウクライナ、台湾)が来日しました。コロンビアから来た受賞者は、初めての日本訪問です。皆、これから始まる体験にワクワクしていました。
2月21日(水)
世界的に高く評価されている葛飾北斎(浮世絵師)の名作を多数展示するすみだ北斎美術館を訪れました。受賞者は展示作品に見入っていました。
2月22日(木)
日本有数の電気街であり、ポップカルチャーの聖地として海外でも有名な秋葉原の見学を行いました。午後からは、出版社(講談社、小学館)を訪問しました。講談社では、漫画家・なきぼくろ氏、小学館では、漫画家・萩尾望都氏との懇談を行いました。萩尾氏のファンであったコロンビアと台湾の受賞者は、大喜びで興奮していました。
2月23日(金)
この日は、「日本国際漫画賞」の授賞式とレセプションがありました。授賞式では、賞状、トロフィーが贈呈されました。受賞者の皆さんにとっては、誇らしい瞬間です。授賞式終了後のレセプションでは、和やかな雰囲気のもと、日本の漫画家や出版関係者と懇談しました。
2月24日(土)
朝から、新幹線で、東京から大阪へ移動しました。大阪では、大阪くらしの今昔館を訪問し、江戸時代の文化や暮らしに触れました。その後、大阪城の見学や新世界を散策しました。
2月25日(日)
京都に移動して、世界遺産の二条城を訪問した後、漫画資料の収集・保管・公開を行っており、日本の漫画文化の跡をたどることが出来る京都国際マンガミュージアムを訪問しました。
2月26日(月)
日本の古都、京都で京扇子の絵付け体験を行いました。絵を描くこととなると皆さんの表情が変わり、熱心に取り組まれていました。また、舞妓さんで有名な祇園の町も散策し、日本の伝統文化を満喫しました。
2月27日(火)
小学館を訪問し、編集者と意見交換を行いました。受賞者は、活発に質問をし、日本の漫画事情について見識を深めることができ、非常に刺激を受けたようです。
2月28日(水)
朝からジブリ美術館を訪問しました。この美術館への訪問は、受賞者の皆さんが非常に楽しみにしていたものです。そして、午後からは、アニメ制作会社のスタジオぴえろを訪問しました。受賞者は、日本のアニメ制作の現場ということで、多くを学ぶことができたと非常に満足そうでした。
3月1日(木)
受賞者は、今回訪れたすべての場所、出会った人はとてもすばらしく、印象的な日本訪問だった、今回の日本訪問で得たすべての経験が今後の漫画執筆活動に役立つものだとの感想を述べ、帰路につきました。
