

2月24日から3月5日までの10日間、日本国際漫画賞の受賞者4名が独立行政法人国際交流基金の招聘プログラムで来日しました。受賞者の訪日の様子をお知らせします。
2月24日(日)
最優秀賞、優秀賞受賞者4名(中国、オランダ、香港、イギリス)が来日しました。皆さん、これから始まる体験に胸を高鳴らせていました。
2月25日(月)
世界的に高く評価されている葛飾北斎(浮世絵師)の名作を多数展示する新・北斎展(森アーツセンターギャラリー)を訪れました。受賞者は展示作品に見入っていました。その後、日本有数の電気街であり、ポップカルチャーの聖地として海外でも有名な秋葉原の見学を行いました。
秋葉原駅前
2月26日(火)
この日は、「日本国際漫画賞」の授賞式とレセプションがありました。授賞式では、賞状、トロフィーが贈呈されました。受賞者の皆さんにとっては、誇らしい瞬間です。授賞式終了後のレセプションでは、和やかな雰囲気のもと、日本の漫画家や出版関係者と懇談しました。
授賞式
2月27日(水)
朝からジブリ美術館を訪問しました。この美術館への訪問は、受賞者の皆さんが非常に楽しみにしていたものです。そして、午後には、アニメ制作会社のスタジオぴえろを訪問しました。受賞者は、日本のアニメ制作の現場から多くを学ぶことができたと非常に満足そうでした。
ジブリ美術館
スタジオぴえろ
2月28日(木)
この日の午前中は中野にあるアニメ・漫画・イラスト専門の学校amps(アンプス)を訪れ、日本のアニメーション制作の方法やアニメキャラクターの描き方の特徴を紹介してもらいました。午後は講談社を訪問して『モーニング』誌で連載中の漫画家・佐久間結衣先生と懇談しました。いずれの訪問先でも、受賞者は非常に熱心にメモをとっていました。
アニメ・漫画・イラスト専門の学校amps
講談社
3月1日(金)
この日はまず朝集合してから新幹線に乗り込み、京都に移動してお昼をとりました。その後、漫画資料の収集・保管・公開を行っており、日本の漫画文化の跡をたどることが出来る、京都国際マンガミュージアムを訪問しました。
京都国際マンガミュージアム
3月2日(土)
この日の午前中は風呂敷の友禅染体験を行いました。皆さんとても熱心に取り組まれていました。その後は、二条城・伏見稲荷・清水寺といった日本の伝統的な寺社を見学しました。
二条城
3月3日(日)
この日はひな祭りにあたる日であったため、人形の展示を公開している宝鏡寺と、流し雛(紙で出来た雛人形を流すイベント)が行われる下鴨神社に行きました。日本における伝統的な年中行事のありようを見学しました。
3月4日(月)
この日は、川崎にある藤子・F・不二雄ミュージアムに行きました。一人の漫画家がどのように創作をはじめ、どのような課題に向き合い、どう創作を深化させていったかを展示に即して通覧しました。
藤子・F・不二雄記念館訪問時(登戸駅)
3月5日(火)
受賞者は、「今回訪れた場所、出会った人はとてもすばらしく、印象的な日本訪問だった」「今回の日本訪問で得た経験が今後の漫画執筆活動に役立つだろう」などと感想を述べ、帰路につきました。
