第10回日本国際漫画賞受賞者招聘 平成29年3月

本年の日本国際漫画賞の受賞者5名が来日しました。
滞在中の受賞者の様子をお知らせします。

【最優秀賞】
クザビエ・ドリゾンさん(フランス)

【優秀賞】
韓祖政さん(中国)
ローラ・イオリオさん、ロベルト・リッチさん(イタリア)
カン・ティエウ・ヒーさん(ベトナム)

2月1日(水)
受賞者が来日。
韓さん(中国)以外は、皆さん初めての訪日です。

2月2日(木)
集英社(週刊少年ジャンプ等)を訪問しました。
その後、皆さんあこがれの地、秋葉原を視察しました。
カンさん(ベトナム)は、「天国のような場所でした。」と満足。
写真
写真

2月3日(金)
京都に移動。三十三間堂、清水寺(世界遺産)、祇園を散策しました。
お寺の文化に興味があるドリゾンさん(フランス)は興味津々。
写真
写真

2月4日(土)
午前中、天龍寺を散策しました。
リッチさん(イタリア)は、日本の世界遺産に感動。
写真
着付けとお茶を体験しました。
イオリオさん(イタリア)は、「自分達とは異なる豊かな伝統文化を感じることができた」
と満足。
写真

2月5日(日)
京都国際漫画ミュージアムを訪問しました。
リッチさん(イタリア)は、「すべての漫画家が訪れるべき場所」と感動。
夕方、東京に戻りました。
写真

2月6日(月) 
永井豪先生が、受賞者を激励して下さいました。
永井先生と会うことを夢見ていたドリゾンさん(フランス)、リッチさん(イタリア)は感激。
写真
その後、「日本国際漫画賞」の授賞式とレセプションに臨みました。授賞式では、小田原潔外務大臣政務官と里中満智子先生から賞状とトロフィーが贈呈されました。レセプションでは、和やかな雰囲気のなか、日本の漫画家や出版関係者と懇談しました。イタリア、フランス、中国、ベトナムの報道関係者も多数駆けつけました。

【出席頂いた漫画家】
阿部ゆたか先生、池田可嵐先生、池田理代子先生、石子順先生、植田まさし先生、ウノ・カマキリ先生、小野耕世先生、一峰大二先生、金谷裕先生、神風銀先生、倉田よしみ先生、ココア先生、佐々木あつし先生、志賀公江先生、平良隆久先生、高田明美先生、永井豪先生、永野のりこ先生、西田淑子先生、ねもと章子先生、はやせ淳先生、バロン吉元先生、丸伝次郎先生、やの功先生、山田うさこ先生、山田ゴロ先生、山根青鬼先生(五十音順)
写真

【授賞式動画】
https://www.youtube.com/watch?v=Cc8E1w2He48

2月7日(火)
アニメ制作会社のプロダクションI.Gを訪問しました。
ドリゾンさん(フランス)、リッチさん(イタリア)は、さかんに質問していました。

2月8日(水)
朝、ジブリ美術館を訪問しました。
本年の受賞者の皆さんはほぼ全員、宮崎駿先生のアニメを見て育ちました。
美術館の西岡事務局長の説明を注意深く聞いていました。
写真

2月9日(木)
講談社(週刊少年マガジン等)を訪問しました。
韓さん(中国)は、集英社と講談社への訪問が最も印象に残ったそうです。
カンさん(ベトナム)は、「2カ所の出版社訪問で、編集者の方との交流を通して漫画の書き方を沢山学べた」と満足。
写真

2月10日(金)
受賞者の皆さんは、名残惜しそうにそれぞれ帰国しました。
受賞者の皆さんからは、以下のようなコメントがありました。

ドリゾンさん(フランス)
「今回の日本訪問で訪れた場所や東京、京都の街角で出会った人々から受けた影響は、次回の作品の執筆に役立つだろう。」

韓さん(中国)
「今回、優秀賞を受賞でき、とても嬉しく、最高の栄誉だと感じる。帰国後はもっと努力して良い作品を生み出し、いつか最優秀賞を受賞して、また他の仲間たちと日本の文化を楽しみたい。」

イオリオさん(イタリア)、リッチさん(イタリア)
「滞在はとても素晴らしかった。もう一月滞在したい。日本を訪問することをずっと夢見てきたので、10日間は一瞬でした。」

カンさん(ベトナム)
「昨年は先輩が受賞し、今年は自分が受賞することができた。ベトナムは自国の漫画産業に自信を持つことができる。」

以上、第10回日本国際漫画賞受賞者の日本訪問の様子でした。

最優秀賞、優秀賞受賞者は10日間程度国際交流基金により日本に招聘されます。
現在、第11回日本国際漫画賞は作品を募集中です。皆様の応募をお待ちしています!